ササゲ(近所の畑にて)
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ササゲ
マメ科の一年草
アフリカ原産
学名はVigna unguiculata
近所の畑できれいな藤色の花が咲いていたのでなんだろうと見ると典型的なマメ科の花だった。
何の豆かと周囲を見るとササゲがなっていた。
畑でなっているのを初めて見た。
こんなきれいな花だったんだ。
ササゲという豆があることをつくばに来て初めて知った。
つくばのメインストリートといってもいい東大通りに大角豆という大きな交差点がある。
初めてこの表示を見た時、「だいかくまめ?」変わった地名だと思った。
先にここの住民になっていた友人に、ささぎと読むことを教えてもらった。
と同時に実際にある豆の大角豆はササゲと読み、赤い色をし、小豆のかわりにこれでお赤飯を炊くことを教えてもらった。
Wikipediaによるとこうある。
アズキは煮ると皮が破れやすい(腹が切れる=切腹に通じる)のに対し、ササゲは煮ても皮が破れないことから、江戸(東京)の武士の間では赤飯にアズキの代わりに使われるようになった。
お赤飯といえば小豆と思いこんでいただけに、ちょっと驚いた。
ササゲの語源は同じくWikipediaによると
莢が上を向いてつき物をささげる手つきに似ているからという説、莢を牙に見立てて「細々牙」と言ったという説、豆の端が少々角張っていることからついたという説など諸説ある
とあるが、最後の豆の端が角張っている云々というのは大角豆(だいかくまめ)の語源と思われる。
種類は非常に多く180種類もあるそうだ。
それに伴い豆の色も赤だけでなく、黒、褐色、白、白赤斑があるとのことで、栄養分は小豆に似ているとのこと。
茨城に移り住んで20年以上になるけれど、よく考えてみればササゲで炊いたお赤飯をまだ食べたことがないように思う。それとも食べていても小豆に似ているので気がつかなかっただけだろうか?
話は飛ぶけれども、こちらにきてお赤飯で驚いたことがある。
なんとお葬式にお赤飯が出る。
「赤飯 を凶事に用いる事、民間の習わし」ということが江戸時代の文献にあるそうだ。
いずれにしろ地方によって文化、風習は多様だなぁと思った。