パン焼き器にまつわるものがたり
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朝、タイマーで焼きあがっているように設定するのだけれど、とてもパンとはいえない代物が焼けていたりする。
発酵がうまくできていない。
最初は配合を間違ったのかとも思った。
しかし何回かこういう現象に遭遇するに至り、配合ではなく機械の不調との結論に達する。
焼くたびに失敗であればすぐに故障と分かったと思うけれど、うまく焼けることの方が多いので、故障という判断をし難い状況だった。
ここのところ朝起きるたびに今日はちゃんと焼けているだろうかと思いながらキッチンに向かうのはストレスとなっていた。
材料が無駄になるし、朝食を急遽変更しなければならないし、朝は何かと慌ただしいだけにけっこう大変だ。
6年くらい使っているし、修理しても多分買い替えるのと変わらない費用がかかるんじゃないかと思ったので結局買い替えることにした。
次はどれにしようかと口コミ情報などを調べてみると、エムケー精工のHB−100がよさそうだった。
今までのは1.5斤タイプでちょっと大きすぎると思っていた。HB−100は1斤タイプで、当然のことながら本体もコンパクトでちょうどいいかなと思った。
評判もそこそこよかったし、ということで近くにあるケーズデンキに行って買ってきた。
早速焼いてみるとこれがなかなか良い。リーガルのよりもおいしく焼けていると思った。
エムケーのを使って分かったことだけれど、リーガルのと操作方法やブザーの鳴り方がほとんど同じだし、メニューも材料の配合比もほぼ同じだった。
リーガルのはエムケーからOEM供給されていたものじゃないかと思った。
パン型の角の落とし方とかそっくりだった。
でも羽根の形状は違っていたなぁ。進化してるのかな。
リーガルの方は回転軸に羽根をはめた時点で羽根の遊びがエムケーのものより大きかった。多分使っているうちにこうなったんだと思う。このために捏ねるのもうまくいってなかったのかもしれないなと思った。
リーガルのはバルキーだったけれどエムケーのはコンパクトなうえにハンドルがついていて持ち運びがとても楽なのがよかった。
そして今のところ失敗もない。
朝起きた時に、ちゃんと焼けてるかなぁと不安に思いながら階段を降りていかなくてもよくなったのが何よりうれしい。
余談だけれど、パンナイフも新調した。
今まで使っていたのはリーガルのパン焼き器についていたおまけ。
切った時パンくずが半端なくでていたし、焼き立てパンを切るのに難儀していた。
パン焼き器の口コミ情報を見ているとパンナイフの口コミ情報があったりして思わずそこに飛んでしまった。
パンナイフはこんなものだと思っていたが、よく切れるのがあることが分かった。
これは気付くのが遅すぎた。
考えてみれば世間には薄くキレイに切れたパンがいくらでもあるわけだし、おまけのパンナイフがいかに切れないナイフであるかという考えに至らなかった自分の不明を恥じた次第。
で、買ったのがこれ。
気持ちよくスッと刃がパンに入る。焼き立てもなんのその、キレイに切れる。
今まで使っていたナイフがいかにタコなナイフであるかがよく分かったとさ。
めでたし、めでたし。